はじめに
日本の株式投資分析を、もっと手軽に、もっと速く
kabukit は、J-Quants と EDINET のデータを、コマンドラインや Python コードから快適に扱うためのモダンなツールキットです。
なぜ kabukit なのか?
日本株の投資分析には、様々なデータソースへのアクセスが必要です。しかし、それぞれの API は仕様が異なり、データ取得だけで多くの時間を費やしてしまいます。kabukit は、こうした課題を解決します。
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ターミナルから即座にデータ取得
API の認証設定が対話形式で簡単に完了。
kabu get prices
の一行で、全上場銘柄の 10 年分1 の株価データが手に入り、すぐに分析を始められます。 -
ノートブックで快適な分析体験
await get_statements()
と書くだけで、全上場銘柄の財務情報を非同期で並列取得。Polars によるデータフレーム操作で、数千銘柄のデータも瞬時に処理できます。 -
賢いキャッシュで高速アクセス
一度取得したデータはローカルに保存され、次回からは瞬時にアクセス可能。ネットワークアクセスを待つことなく、何度でも試行錯誤できます。
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モダンな技術スタックで高速処理
httpx の非同期処理により、複数銘柄のデータを並列取得。従来の同期的なアプローチと比べ、データ取得時間を大幅に短縮します。
クイックスタート
pip install kabukit
uv add kabukit
インストールしたら、まずは認証設定から始めましょう。
# J-Quants API の認証(対話形式)
kabu auth jquants
# 上場銘柄一覧を取得
kabu get info
# トヨタ自動車の財務情報を取得
kabu get statements 7203
つぎに、Python コードから使ってみましょう。
from kabukit import get_info, get_prices
# 上場銘柄一覧を取得
df_info = await get_info()
# トヨタ自動車の株価を取得
df_prices = await get_prices("7203")
主な機能
2つの API を統一的に扱える
- J-Quants API: 上場銘柄情報、財務情報、株価四本値など
- EDINET API: 有価証券報告書などの開示書類
異なる API の仕様差を吸収し、同じインターフェースで利用できます。
高速なデータ処理
柔軟な利用方法
- CLI: スクリプト不要で、ターミナルから直接データ取得
- Python API: ノートブック環境での対話的な分析に最適
- キャッシュ活用: CLI で取得したデータを Python から読み込み可能
次のステップ
kabukit の使い方を、以下のガイドで詳しく解説しています。
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CLIの使い方: 認証設定から、データ取得、キャッシュ管理まで、コマンドラインインターフェース (CLI) の全機能を解説
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J-Quants API の使い方: 上場銘柄情報、財務情報、株価四本値を、Python から取得する方法。モジュール関数と
JQuantsClient
の使い分け -
EDINET API の使い方: 有価証券報告書などの開示書類を、Python から取得する方法。モジュール関数と
EdinetClient
の使い分け -
キャッシュの活用: キャッシュの仕組みと、CLI および Python からの管理方法
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J-Quants API スタンダードプラン利用時。詳しくは、J-Quants API のプラン表を参照してください。 ↩